Purple morning
《ジャンダーレスな淫ら朝》
土曜日
まだ夜明け前の午前4時40分。
朦朧としながら目が覚めたら
〝あ……〟
覚醒とともに………
なんか…カラダが…怪しい。
っていうか……下半身が……淫らだった。
別にエロい夢を見て見てたわけじゃない。
だけれど
下半身が……淫らだった。
寝床で腰を浮かせて
パンツごとジャージ寝巻きの下を膝まで下ろした。
ペニスは… 勃起していた。
いつの間にか…ペニスを右手で握っていた。
痛いほど硬いわけじゃないけれど
魚肉ソーセージくらいの硬さで
前後に動かすと…速攻で気持ちよさがペニスの先端から
肉棒をふるわせ股間全体そして身体中に広がった。
左手でジャージの上をたくしあげて胸を曝け出した。
ぺニスを扱きながら
わずかな膨らみの乳房をもみ
小豆みたいな小さな乳首を指でいじると
快感がさらに大きくなってゆく。
あああ…あああ…
わずかに開いた口から女の子みたいな喘ぎ声が溢れてゆく。
あまりの気持ちの良さに
腰が…いやらしく勝手に動いてしまう。
嫌いじゃない…だって自然なカラダの反応だから。
右手のペニスを刺激する手の動きが激しくなる
頭の中に描いたイメージは
ボクの勃起した硬いペニスをエロい女性のアソコに挿入して
夥しい愛液に濡れた秘貝に包まれて
激しく動かす腰の律動で感じる快感に酔ってるのもなく
かと言って……
うつ伏せにされてお尻を突き出して
お尻の桃を左右に割られローションを塗られたアナルに
屈強な男のぶっといペニスを挿入され
バックから激しく犯されてるのでもない。
純粋に自分が自分を愛するように
慈しみながら自分だけの快感に酔ってる感じだ。
ペニスの中に精液が溜まってきてるのを感じる。
あああ…イキたい!
絶頂を感じたくって
あの尿道を激しく突き抜ける精液の通過する時の
一瞬だけど最高の絶頂感を感じたくて
激しく手を動かす。
優しくして……強く…敏感な先端周りをいじったりしつつ
これでもかと…メチャムチャ手を動かす!
わずかなおっぱいを揉みながらカラダは激しく動く。
リンクして腰が激しく上下しちゃう!
目を開けると世界はパープルに見える。
淫らなパープルの世界で男でもなく女でもない
ジャンダーレスになってるボクは
ただただ射背する時の最高の絶頂に向かってたんだ。
「あああ!あああ!」
喘ぎ声が大きくなってた。
でも…激しく右手を動かしてもそれ以上にはいけなかった。
泣きそうになりながら……激しく右手を動かすけれど
逆に熱く火照るペニスは
魚肉ソーセージの硬さが失われていって
え?…ヤダ…ヤダ…だめっ!
イキたい!
泣きたいくらいにペニスがダメになってゆく。
まるで麻痺してしまったような……
刺激で感じるペニスの快感も高速で消えてしまった。
ヤダ…ヤダ…
ヤダ…ヤダ…だめっ!
それでも小さくなったペニスをしごいたけれど
もう…反応することはなかった。
「………」
しばらく放心して朦朧としていた。
イッタ時の達成感の放心…ではなく
イケなかった
モヤモヤ感で覆われてるのは未遂に終わったから。
しばらく…そのまま体のほとんどは剥き出しで天井を見ていた。
いつの間にかパープルからリアルな色に戻ってた。
ジャージを引き上げて
上も下ろした。
なんか…虚しさに包まれて放心していたんだ。
土曜日の…早朝に。
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