揺れる蒼い月
ふと……
不思議な感触で…目が覚めた。
あ……
カラダを誰かの指が這っていた。
滑るように…滑らかに…
とても細くて綺麗な白魚の指だった。
女性……の指
マニュキュアが月明かりに光った。
だ…だれ?
指を追いかけるように
髪を振り乱すように
小さな舌と唇が肌の上をゆっくり動いていた。
肌を羽根のように触れ
揺れるふくらんだ胸を弄んでた。
え?…胸? ボクに?
捲られた薄い生地のタンクトップから
綺麗に膨らんだ乳房が出て揺れていた。
え?…ボクの……胸?
脹よかな膨らみの先端には男の小豆では無い
大きめの乳首が…勃っていた。
???
その片方を優しく触れながら
長い髪が揺れてボクの臍周りを舐めていた。
ボクの下は…裸だった。
脱がされた…?
小さなレースのランジェリーは
大切な部分が割れて見えるような物だった。
それがボクの右手の腕にかかってた。
レースの…赤いパンティ……
ボクの?…
部屋は…月明かりと同じ蒼い色だった。
彼女もボクも蒼に染まってるようだった。
しかも見渡した部屋は見たこともないような
けれども…だんだか怪しいムードを醸し出してた。
ベッドヘッドには…ベッドに不似合いな機械がある。
あ…ここって…ラブ……ホテル……
え?! ラブホテル?
〝あ…起きた?〟
微かに囁いて髪をかき上げて微笑んだのは
見たこともない美しい女性だった
「だ…だれ?」
あれ?……声が…変…
なんだか朦朧としてカラダが思うように動かない。
〝ふ…可愛い子^^〟
可愛い…子?
そして…カラダの上をゆっくり彼女は移動して…
ちゅ…唇を重ねられた。
カラダが…いつものカラダじゃなくなってる。
何だか…変な感じだ。
しかも…ボクの髪も…嘘みたいに長い
「あなたは…誰?…どうしてここにいるの?ボクは……」
指で口を抑えられ
〝ボクじゃないでしょ…アタシ…でしょ?めい〟
え?
メ…イ?
〝そうよ…めい…〟
違う!違う!違う!ボクはボクは男だ!
〝ふ…しょうがないなぁ…〟
そう言って微笑みながら
〝ホラ…〟
あん
膨らんでる胸を揉んで
指で膨らみを鷲掴みにし乳首を弄んだ
ああ…なんか…感じる
そてから彼女は右手をシーツの中のボクの下半身に
「あ…ん♥」
初めての感覚にカラダが…思わず反応してしまった。
彼女の指が敏感な部分を弄んでる
あれ…股間に…指が…入ってく。
え?…入ってく…って?…ボクの…ちん…は?
ああ…ああ…
ボクの顔の反応を楽しむようにSな視線の彼女。
なんだか…変…感じて…ボクは呼吸が荒くなってる。
え?なに?どうしちゃったんだボク
無いはずの膨らみがあって
あるべきものが凸が無く…無いはずの凹みが…ある?
彼女の指が敏感な部分を弄んで
あああ…なんていう快感なんだろ……ヤバい……
くちゅ…くちゅ…くちゅ…くちゅ…軽く濡れた音が
シーツの中の下半身からし始めた。
しばらくして股間から手を出して
〝ホラ…〟って彼女は目の前に指を見せる
彼女の指は…濡れていた
〝めいのアソコの愛液だよ〟
「え?…そんな」
〝まだ…わからないの?〟
彼女はベッドヘッドから手鏡をとって
鏡面をボクに見せた
「え?……」
鏡には…見たこともないような女性が
頬を染めて淫美な目で映っていた。
そしてシーツをめくってボクの股間に鏡を近づけて見せる
え?…え?…え?…ちん…が無くて…女性の…凹みが
彼女に弄られて卑猥に割れていた。
頭が…混乱してる。
カラダが痺れたように…動けない。
〝わかったでしょ?
今宵蒼い満月の夜はあなたは女なの
そしてアタシは…アタシであり僕なの〟
そう言って上体を起こすと膝立ちになってボクを見下ろす。
長い髪を押し避け綺麗な胸の膨らみを突き出した。
綺麗…な…女のカラダとライン。
けれども……
彼女の股間には無いはずのものがついていた。
「???」
しかも…それは大きくなって天井を向いて揺れていた。
〝ホラ…ね^^〟突き出して見せる
そして…握って…ボクを見つめながら動かしてる。
す…すごい…ボクのよりも…すごい。
こんなことって…あるはずがない!
あ!…そうか…彼女はニューハーフだ!
…でも…声もカラダのラインも女性そのもの
ボクもいつのまにか女になってるなんて
夢だ!夢に違いない!
〝アタシは沙羅…ううん…今宵は…男だから僕。
僕は年に一度だけ蒼い満月の夜に男にも女にもなれるの
アソコだけ…変化して女の体になっては男に抱かれたり
アソコだけ…男の体になったりして女を抱けるの
そして…今宵は貴方が僕を呼んだから来たんだよ〟
そう言って
頭を振ると長い髪が蒼い闇の中で揺れた
髪までもが…綺麗だった。
そして…淫美だった。
いつのまにか彼女に見つめられて
僕は完全に動けなくなっていた。
もう…どうにでもなれ!…っていう気持ちと
彼女に抱かれたい…という不可思議な気持ちにもなっていた。
沙羅はアタシの…じゃないボクの
両脚を立ててそして左右に開いた
とても…恥ずかしい姿……
それからカラダをボクの足の間に沈めて
ボクのつま先から両脚を交互に舐めながら
内腿も舐め少しずつ上に移動してくる。
ああ…感じて…きちゃう…
訳わからないけれど女の体になったボクは
その舌の動きにドキドキしてた…
だって…彼女の舌は…もうすぐ…さっき指を入れられた
敏感なアソコに近づいてるんだから。
でも…ボクを焦らすように
アソコ…は避けて臍まわりと移動して
そして二つの胸の膨らみを交互に舐めて
乳首を口に含んで舌で転がしたり甘噛みした。
ボクは…ずっと口をあけっぱなしで
小さく喘いでたんだ
彼女の綺麗な膨らみはボクのお腹のあたりで揺れている。
彼女の胸も大きすぎず小さすぎず
ちょうどいい綺麗な乳房だった。
鎖骨…首筋…と彼女の舌がボクの体を舐めてゆき
そして目の前に魅力的な彼女の顔が至近になり
あ……唇を重ねられて彼女の髪のカーテンの中に
ボク…は包まれた
あああ…女…女…女……
舌が入りボクの舌に絡んでくる
意思とは裏腹に反応してボクも絡め返したりしてる。
やがて
急に下がって予想外のボクの股間に顔を埋めた。
ああああ…やだ…だめぇ……ああ…
(なんて気持ちいいんだろう)
だんだん体の痺れが消えて動くようになってきた。
唇を離すと彼女はやっぱり
非の打ちどころのない美人だった。
綺麗…美しい…よく見ると瞳は濃いブルーだった
優しい微笑みから氷の微笑に変わった。
〝本当の女に…してあげる〟
そう言って固そうなものを右手で動かしながら
〝欲しい…でしょ?〟
ボクは…こくり…と返事した。
そんなボクを見つめながら
〝可愛い子…そして美味しそう〟
女にはあるはずのないものを手で持ち
月の明かりに血管の隆起が浮かびあがってた…すごい…。
ボクの下半身の濡れたアソコに…怖い
少し…押しこんだ。
「あ……ん」不覚にも…女の子の声と反応になっていた。
激痛が…走った
眉間に皺を寄せて苦悶の顔のボク
胸を揺らして苦痛に耐える。
仰け反るボクの表情を楽しむように少しづつ…入れてくる
す…すごい…痛い……でも…いい……
入って来る時は息が…できなかった。
やがて…全て入れると…
もうこれ以上入らないくらい股間が密着した。
全部…はいったんだ…なんか…すごい。
そしてのけぞったままのボクの喉に…それから唇に彼女はキッスした。
ゆっくり…動き始め…
「入ったよ」
コクり……
「めいの中…すごく気持ちいい」
あああ…ボクも…痛いけれど…気持ちがいい。
そして…やがては……激しく…なってゆくんだ。
……………………………………………………
ベッドが軋んで…二人が揺れる
「どう?女として男のモノで犯される気分は?」
「…………」
ボクは何も言えなかった
ただただ彼女に犯されて揺れてるだけだった
………………………………………
………………………
ベッドが軋み激しい音をたてる
肌と肌のぶつかり合い音と粘着音までもが…ああ淫ら。
ふと見ると窓には青い月は満月で揺れていた。
ううん…月が揺れてるんじゃなくって
激しく揺れていのはボク……ボクの顔が…カラダが揺れてるんだ。
彼女に…ううん…沙羅に犯されながら
ボクのふたつの膨らみも沙羅の動きで揺れていたんだ。
ふと…見るとベッドの後方には姿見があって
下半身をやらしく開いたアタシの間で
沙羅の綺麗な女のお尻が上下するように動いていた。
そして…ときおり腰を動かしながら
自らも胸を揉みながら激しく動く裸体が
蒼月の光を浴びてとても神秘的で淫美だった。
ああああ……ボクは彼女の激しい動きに
最初は苦痛の声を…やがてはなんともいえない快感に包まれて
気がついたら喘ぎ声をあげて
刹那そうに眉根をよせて可愛く喘ぎながら
彼女の背中に爪をたててたんだ。
いつのまに…アタシの爪にマニュキュアが……
彼女は赤で…あたしはパールピンクだった。
……………………………………
……………………………………
ずっと…このまま…この時間が続いて欲しかった。
でも…今宵の沙羅は見た目は女性でもアソコは…男。
ボクもわかる…そろそろ…男の終わりを感じてた。
恐ろしいほどの速さで彼女の腰が前後に動いてる。
飛び散り滴る汗
彼女の額から落ちたあせはアタシの揺れる乳房に濡れ落ちる
あああああ……
壊れちゃいそうなくらい激しい動き
ベッドの軋む音
ボクの喘ぎ声……
そして初めて自然と口から出た言葉は
「ダメダメ!イッチャウイッチャウ」だった。
そしてマシンガンのように叩き付ける彼女の下半身で
「イックゥ~~~~~~~っ!!!!」
ボクが絶叫した瞬間
沙羅もその時だけ男の呻き声をあげて…終わった。
その瞬間二人は絶頂に達した状態のまま止まっていた。
絶頂…エクスタシー……こんな快感は初めてだった。
男の終わって急激に冷めるのと違って
今宵のアタシは…快感の頂きからゆっくり…ゆっくり下がってくる感じ。
余韻に…浸ってる…ってかんじ。
にゅちゃ……にゅちゃ……
時折…彼女が動く…ああ…そっか
残りを…出してるんだわ。
「……………」
「……………」
それまで激しかったベッドも二人の音も消えて
静寂に包まれてた
そして
彼女は全てを出し切ったようにアタシの上に崩れ重なった。
はぁ…はぁ…はぁ…
彼女の荒い呼吸 …そして激しい心臓の鼓動が
重なって押し潰された二人の乳房を伝ってアタシにも伝わって来た
しばらくは…二人は繋がったままだった
いつのまにか…アタシは彼女の頭を…髪を…撫でていた
アタシは…驚くほど…呼吸はおさまっていた。
呼吸が整った頃
彼女が優しく口びるを何度も重ねた。
ちゅ……ちゅ…ちゅ…
耳や…瞼や…頸にも小さくキッスしてくれた
「ねぇ…沙羅…アタシ…本当に女になっちゃったの?」
〝ええ…女は嫌い?〟
「女は…好きだけど…自分がなるのは…」
〝心は…男なんだね^^〟
「わかんない…今は…わかんない…初めての経験で初めての体験だから
男でも…女でも無いような気がする」
〝わかるよ…バイセクシャル…よ…僕もだけど〟
「そっか…バイ…セクシャルか…」
〝ふふ…めい…やっぱり…可愛い子ね〟
しばらく…抱き合っていたけれど
大変なことを思い出して
急に彼女を横に下ろすようにして上体を起こしたアタシ
〝どうしたの?…めい〟って驚く沙羅。
そんな彼女の股間のモノはアタシの愛液で濡れ液体が滴り落ちてた。
「やだ!大変…困る!朝になったら会社に行かないとマズイ
家にも帰らないと!あああ~!家には…ねぇ~男に戻してよ!」
〝それは無理よ〟
「アタシ…本当に女になっちゃったの?」
〝ええ…次の蒼い満月の夜までは〟
「次の蒼い満月の夜?」
〝うん…次に会える蒼い満月の夜には、僕のここは女になってる〟
そう言って股間の彼女には不似合いなものを指差した
「それで?」
〝今度はめいの股間が男に戻るから…その時僕を抱いたら
完全な男に戻れるよ〟
「それで…今度の蒼い満月の夜はいつなの?」
〝それは…僕にもわからないの〟
「あああ~どうしてこうなっちゃったんだろう」
清純な女の子のように泣き出してしまった…アタシ
〝それより…めい〟
優しくキッスすると
「夜はこれからだよ」
そう言って濃いブルーアイに見つめられたら
なんだか…魔法にかかったみたいに…こくん…ってうなづいてたんだ
彼女はあたしの顔あたりに股がった。
あたしは濡れたボクも持っていたその濡れた凸を口に含んだんだ。
ラブ…クリーニング?
やがて……アタシの口の中で復活した沙羅の凸。
さっき終わったばかりなのに
今度は…あたしを四つん這いにさせて
後から……ああああああ………入ってきた。
………………………………………………
………………………………………………
それからも体位は変化を繰り返して
結局正常…な男と女の営みができる体位になって
それから彼女は…イヤラシく…激しく腰を動かしたんだ。
喉が枯れるほど喘ぐ捲る……アタシ。
そしてベッドが軋み
蒼い月が激しくゆれてたんだ
アタシは彼女の背中に手を回して
男の時に女を抱いていた時とは違った体全体で感じ
そして例えようもない幸福感にもつつまれてたんだ。
ずっと…ずっとふたりだけの淫らな時間に酔っていたんだ
揺れながら…思ってた。
次の青い満月の夜まで…このまま女でもいいかな?って
普通の男に抱かれるより
美しい姿の沙羅に抱かれたほうが…全然気持ちもいいんだから。
「あ…ねえ…沙羅…そういえば…避妊具は?」
「ふふ…バカね…避妊具なんて必要無いの…やっぱりめいは可愛いんだから^^」
腰を動かしながらキッスして
おっぱいにも上半身の至る所にキッスして
彼女もあたしを犯しながら…
感じて女のように乱れまくっていたんだ。
蒼い満月の夜は……。
…………………………………………………………
Dream sex essay“Lewd wind”manager-K