柚子の香り
ある秋の日。
友人がやっと童貞を捨てれたと嬉しそうに話す。
ナンパした彼女は2つ年上の美人で
すごくSEXが上手だったこと
そして意外にも彼女から柑橘系の香りがしたこと
終わってみてわかったのは
その香りは柚子だったってこと
聞いたら彼女は柚子の農家の娘らしい。
柚子の話をしながらフェラチオもしてくれたって。
今までは柚子なんてどうでもよかったけれど
それから柚子が大好きになったらしい。
また…会ってくれるらしい。
いいなぁ…と思いつつ
女と生のSEXしたいなぁ……と思いつつも
風俗とかに通う金はないし
すっかり右手が恋人になっちまってるのが寂しい。
今夜は…鍋にしようか?
スーパーに買い出しに出かけた
そしたら
スーパーで美人に出会って一目惚れした。
あまりナンパとかは得意じゃないけれど
一生懸命今度映画でもとかアプローチしたら
微笑みながらOKしてくれて
それから映画に行って
デートをして
飲みにも行って
僕の家で鍋会をしてくれることになった。
焼酎割りに柚子を切ってのみ
肉豆腐鍋だった。
それも柚子の香りがした。
鍋は美味しかったし
会話も楽しくってお酒も進み
彼女の頬も赤らんで可愛い色ぽさだった。
どんなふうにしてそうなったのかは緊張してて覚えてないけれど
いつのまにかベッドに誘って絡み合っていた
彼女からは鍋以上に柚子のいい香りがした。
美人で僕よりも2つ年上で
柚子の話をしながらフェラチオもしてくれて
SEXがすこぶる上手だった。
あれ?
これって…2回目の挿入をして
腰を動かしながら柚子の香りをほめると
家が柚子農家で今日も手伝ってきたから。
一瞬腰の動きが止まったけれど
罪悪感を感じつつも
違う!違う!彼女は別人だ!
友人が付き合い始めて童貞を捧げた彼女じゃない。
ちなみに…僕も…遊んでるふりをしてたけど童貞…
いや…だったから。
再び気持ちのいい彼女の中に
ペニスを抜き差ししながら
喘ぎまくる彼女にキッスしたんだ。
そして激しく腰を動かして
でも…彼女がイクときに小さく叫んだ名前は
友人の名前だった。
その瞬間に僕も弾けてしまって
3回目もイケそうだったのに…ダメになってしまったんだ。
それからも
彼女と友人
彼女と僕の三角関係は続いて
何度も彼女を抱くたびに
彼女を忘れられない身体になっていたんだ。
でも…
ある時友人に彼女と僕の関係がバレ
何も知らない彼女は友人が喋ってしまったので
僕と友人の友達関係も知り
一瞬で崩壊してしまった。
彼の最後のメールは
〝柚子が大嫌いになった〟だったけれど
僕は柚子の香りを感じるたびに
彼女との濃厚で最高のSEXを思い出しながら
右手の恋人でペニスを慰める毎日になってしまったんだ。
……………………………………………………………………
Dream sex essay“Lewd wind”manager-K*231204*